長禅寺(ちょうぜんじ)|武田信玄公所縁の寺

旅行

甲府駅から歩いて10分。
静かな住宅街のなかに、突如として堂々たる山門が現れます。

その先にあるのは、
武田信玄公と深い結びつきを持つ臨済宗の禅寺——長禅寺(ちょうぜんじ)

甲府五山の筆頭に数えられる由緒あるお寺であり、
今もなお、当時の歴史や信仰を感じることができます。

今回は、そんな長禅寺の見どころや歴史、そして実際に訪れて感じた“ぽんすけ&こんぺい的”おすすめポイントをお届けします。

長禅寺ってどんなお寺?

創建:西暦1316年(正和5年)
   鎌倉時代
   ※現在の地に来た年は不明 少なくとも1552年以降

宗派:臨済宗(妙心寺派)

山号:瑞雲山

武田信玄公が深く帰依したお寺で、甲府五山の筆頭とされます。

瑞雲(ずいうん)ってのは、めでたい雲のことなんだって

長禅寺の歴史|武田信玄とともに歩んだ禅寺

開山は、臨済宗の高僧・関山慧玄(かんざん えげん)の法系に属する僧侶、夢窓国師(むそう そせき)により創建とされています。

長禅寺は、もともと甲府ではなく東八代郡加茂村(現在の笛吹市)にあり、それを現在の甲府市に移転・再興しました。

元の地のお寺は、現在では「古長禅寺」と呼ばれています。

甲府の地での初代住職は、信玄の学問と政道の師「岐秀元伯(ぎしゅうげんぱく)」です。

岐秀元伯は、信玄に「機山信玄」という法号を授けた人物でもあります。

鎌倉時代に建てられたお寺なんだ。でもなんで、甲府市に来たんだろう?

武田信玄公との深い結びつき

長禅寺は、武田信玄の母・大井夫人の菩提を弔うために建立されたものです。

もともと長禅寺は、大井家の菩提寺でした。

天文21年(1552年)に大井夫人が亡くなった後、信玄が現在の甲府市愛宕町に創建しました。

お母さんのために建てたお寺なんて、信玄って優しいんだね!

武田信玄と禅

戦国時代、武田信玄公は臨済宗関山派に深く帰依し、禅の教えを政治や軍略に取り入れました。

また、甲府五山の制度を設け、長禅寺をその筆頭としました。

信玄公の死後、遺骨が一時的に長禅寺に安置されたと伝えられています。

瓦に武田の家紋があったよ。
深い付き合いがうかがえるね。

江戸時代以降〜現在

江戸時代には徳川家からの庇護も受け、甲府藩内でも格式ある寺院として存続。

幾度かの火災や戦乱を経て再建され、現在の本堂は近代に入ってからのものですが、落ち着いた禅寺の風情を今も色濃く残しています。

境内には大井夫人の墓所や、国の重要文化財である肖像画(武田信虎夫人像)も残っています。

甲府のまちなかにひっそりと…長禅寺

山門

山門2

桂昌院は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の側室で、5代将軍・綱吉の生母。
じゃないかな?寛永ともよめるし、合致しそう。

惇信院は、9代将軍 徳川家重公のことだと思う。

山門3

楽縁霊祠

「霊祠」とは、霊験あらたかなほこらや神祠を指す言葉で、神仏や先祖の霊を祀る小さな社を意味みたいだね。楽縁は、どういう意味かな?楽園とかけてる?

本堂

三重塔

昭和53年(1978) 高さ:18.6m 一辺:3.57m 木造銅板葺きなんだって。

五重塔

平成2年(1990)高さ:31.8m 一辺:5m 木造銅板葺き。
意外と新しいんだね。

武田信玄公母堂 北之坊霊廟

大井夫人の墓

この先に行けば、お墓があったみたい。

武田信玄公母堂 大井夫人墓所 · 〒400-0023 山梨県甲府市愛宕町
★★★★★ · 史跡

宿坊

御朱印はやってないみたいだよ。

庭園があるのかもしれないけど一般公開してないのかな?

重要文化財

絹本著色武田信虎夫人像(けんぽんちゃくしょくたけだのぶとらふじんぞう)
信玄の弟逍遥軒の筆
甲府市ホームページ

山梨県指定文化財

紙本著色渡唐天神像

駐車場とアクセスのワンポイント!

駐車場:あり

料金:無料

入口がやや分かりづらいので注意!
 → Googleマップで来ると、正面でなく裏の住宅街側に案内されることも…

初めて行く人は、ナビだけじゃちょっと不安かも。事前チェック、大事!

ぼくたちが迷った場所とかもまとめてあるから、ぜひ参考にしてね

👉詳しい入口と駐車場まとめはこちらの記事で!

『甲府五山』お寺ごとの駐車場をまとめたよ!(長禅寺駐車場

地図

長禅寺 · 〒400-0023 山梨県甲府市愛宕町208
★★★☆☆ · 仏教寺院

ぽんすけのまとめ

甲府の長禅寺は、武田信玄の母・大井夫人のために建てられた禅寺なんだ。

臨済宗で、甲府五山の筆頭!信玄自身も精神面で大事にしてて、学問の師・岐秀元伯が初代住職だったよ。

大井夫人のお墓や、重要文化財の肖像画もあって、歴史好きにはたまらない場所だね。静かで落ち着いた雰囲気の中で、信玄公の時代に思いを馳せられるよ。

ちょっと補足

高架に注意

車高2.2mまでだよ。ぶつけたら電話してね。

蛍橋

長禅寺前の橋には、蛍がいるみたいだね。
蛍祭りもあるみたい。

タイトルとURLをコピーしました